ジョージアで2番目に大きい地方で、ジョージアではカヘティ地方と並び重要な産地です。産地の約70%が山岳地帯で、場所によって異なる気候や土壌を反映した多様なワインが造られています。
地理:国の中部、大コーカサス山脈と小コーカサス山脈の間に位置し、黒海からは約100km程です。東に大/小コーカサス山脈をつなぐリキ山脈、南には小コーカサス山脈の一部であるメスケティ山脈があります。多くのブドウ畑が、ジョージア最長のリオニ川やその支流に広がっています。
気候:東部のカヘティ地方やカルトリ地方よりも冷涼で湿潤ですが、標高や黒海からの距離により気候が異なります。全般的には温暖湿潤又は亜熱帯湿潤気候で、黒海の影響を受け、夏も冬も穏やかです。
土壌:非常に多様で、場所により異なります。岩盤は主に火成岩で、東部は腐植石灰質土壌、西部は火成岩の下層土にテラ・ロッサになります。ほとんどの畑は重い粘土質土壌にあります。
主要品種:白)ツィツカ(Tsitska)、ツォリコウリ(Tsolikouri)、クラフナ(Khvanchkara)
赤)オツハヌリ・サペレ(Otskhanuri Sapere)、アラダストゥリ(Aladasturi)、ゼルシャヴィ(Dzelshavi)
ワイン:イメレティ地方で主体となるのは辛口のスティルワインですが、スパークリングワインも造られています。スティルワインはヨーロッパ式と伝統式醸造のどちらからも造られ、広く栽培されているツィツカとツォリコウリをブレンドして素晴らしいワインが造られます。イメレティ地方の伝統式醸造は、カヘティ地方より加えるチャチャ(搾汁した後の果皮、果梗、種等)の量が少なく、浸漬期間も短くなります。
PDO:
- スヴィリ(Sviri)