サメグレロ地方は紀元前に栄えたコルキス王国の一部だった場所で、ワイン生産の中心地でした。英語ではミングレリア(Mingrelia)と呼ばれています。
地理：ジョージア西北部、大コーカサス山脈の南側にあり、イメレティ地方の北に位置します。ラチャ地方はリオニ川上流の高地にあり、山々に囲まれています。レチュフミ地方はラチャ地方に隣接し、ツヘニスツカリ川沿いとリオニ川沿いに広がります。ブドウ畑はリオニ川の渓谷斜面とその支流沿いに広がりますが、森林が多く、栽培面積は約1,600ha程度と非常に限られます。
気候：黒海からの湿った暖かい海風の影響を受け、亜熱帯気候になります。黒海からの湿気を伴う暖かい空気は、山脈斜面で冷やされ多雨をもたらします。標高によって低地と山間部の２つの気候ゾーンに分ける事ができ、大コーカサス山脈の麓は、標高が高く降水量が少なくなる事に加え、東からの風が湿度を下げる役割を果たすので、ブドウ栽培に適しています。
土壌：主体となるのは肥沃で鉄分の多い土壌です。石灰岩を基軸とするローム、粘土が主体で、山麓や山岳地は、より石灰岩を多く含みます。
主要品種：白）チヴィティルリ(Chivitiluri)、ツォリコウリ(Tsolikouri)
赤）オジャレシ(Ojaleshi)、チュハヴェリ(Chkhaveri)、ジャニ(Jani)、スヒラトゥバニ(Skhilatubani)
ワイン：グリア地方と似た醸造方法がとられ、ヨーロッパ式と伝統式醸造のどちらからも造られます。
PDO：
- サルヒノ・オジャレシ(Salkhino Ojaleshi)