キシ(Kisi)

キシ(Kisi)

カヘティ地方原産の品種で、ジョージア東部で栽培されています。高品質のワインを生み出せる品種ですが2000年頃には品種存亡の危機に瀕し、近年になって再び栽培面積が広がり始めてきました。芽吹きが遅く、霜や干ばつには比較的強いものの収量が低く、栽培には困難を要します。カヘティ地方のアフメタ(Akhmeta)地区で主に栽培されていますが、テラヴィ(Telavi)地区、クヴァレリ(Kvareli)地区でも栽培されています。

スタイル
ヨーロッパ式醸造、伝統式醸造(クヴェヴリ醸造)のどちらからもワインが造られます。ヨーロッパ式醸造スタイルは非常にフローラルで柑橘類、洋梨、桃の風味がありますが、伝統式醸造スタイルでは、熟した洋ナシやドライアプリコット、オレンジ、タバコ、クルミの風味が現れ、しっかりとしたストラクチャーを得ることもできます。時折、酒精強化される事もあります。

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